校書掃塵 ―坂口 博の仕事I―

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著者: 坂口 博 (著)

商品コード 978-4865610789

サイズ 18.2 x 25.7 x 2.8 cm

ページ数 589

発売日 2016/6/2

通常価格(税込)13,200

販売価格(税込)13,200

ポイント: 120 Pt
関連カテゴリ評論・文学研究・作家研究

その人がいなければ、世に現われない仕事がある。「坂口博の仕事I」と題された本書は、まぎれもなく、そうした仕事のひとつである。

思考の地図、火野葦平誕生、火野葦平論叢、火野葦平周游、滝沢克己と漱石その他、「サークル村」序奏の各部に収まる50本の論考と書誌篇の22誌の総目次解題は、20世紀の福岡で展開し埋もれていた文学の多様性と可能性を清新な光景として切りだしている。

本書所収の資料と人物の多くは図書館での通覧即解が難しい。身銭を切った「ひと鍬掘り」の作業に加え、長く編集者として働いた著者は、念には念の態度で臨み、年季も必要であった。

書ヲ校スルハ塵ヲ掃ウガ如シ(夢渓筆談)とは、書物の校正にきりがないことの喩という。

鶴首して待った本書の刊行を慶するとともに「坂口博の仕事II」を期し、あらためて校書掃塵の句を贈りたい。(九州大学教授・松本常彦)

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