石の声は聴こえるか― 1
みんなみの震える声 3
沖縄と戦争の「記憶」 8・15を前に 7
八月のメモリー 10
「嘉間良心中」とコザ12
オキナワ――記憶の声を聴き取る 19
石の声は聴こえるか 22
屋嘉比収氏を悼む 30
コザ移住私記 32
自然が怖かった 36
イクサ世ユー突破考 38
東京で「沖縄戦」を〈読む〉 41
習合ぎりぎりの境界から、私信ふうに、拝啓、笙野頼子様 45
他者とつながる言葉を探す 48
文学の中の沖縄、沖縄の中の文学 53
Ⅱ シマコトバでカチャーシー 57
「シマコトバ」でカチャーシー 59
庶民の性愛――歌謡と説話の世界から 79
空漠たる領テリトリー野としての「南島」の自然物たち
――島尾敏雄の作品に触発されて―― 96
Ⅲ つなぐ言葉を探して――「私」的OKINAWA 通信― 111
1 台湾・台中へ 113
2 韓国・釜山から済州へ 119
3 「コザ」、帰ってきた「アンマー」 125
4 「コザXミクストピア」の夢 130
5 ウイルス感染が世界をつなぐ? 136
6 「コロナ禍」と「戦争の記憶」 142
7 記憶を刻む数字 148
8 終わりから始める、ホワイトアウトの霧の中から 154
Ⅳ ちょっと深呼吸(続) 161
18 買い物――時代遅れ 163
19 始まり――始まらない 165
20 土――赤い道の記憶 167
21 光――アカガル 169
22 かばん――身を運ぶ 171
23 化粧――言葉の化粧 173
24 泣き笑い――涙ナダぐるぐる 175
25 異界――落ちる! 177
26 みのり――枯れかかる 179
27 星座――光の川 181
28 誓い――ヤイヌユーへ 183
29 こたつ――あの年の冬 185
30 ふるさと――どこにある? 188
Ⅴ ブック・レビュー 191
知名定男著『うたまーい――昭和沖縄歌謡を語る』― 193
夢の気体、文学の夢― 194
石川為丸著『島惑ひ 私の』― 197
津島佑子著『ジャッカ・ドフニ――海の記憶の物語』― 198
笙野頼子著『さあ、文学で戦争を止めよう――猫キッチン荒神』― 202
石川巧著『幻の雑誌が語る戦争――『月刊毎日』『国際女性』『新生活』
『想苑』――』、佐藤泉著『一九五〇年代、批評の政治学』― 208 琉球新報社編著『焦土に咲いた花――戦争と沖縄芸能』― 213
呉おせじょん世宗著『沖縄と朝鮮のはざまで
――朝鮮人の〈可視化/不可視化〉をめぐる歴史と語り』― 215
「野蛮人」は誰か
――中村隆之著『野蛮の言説―差別と排除の精神史』― 216
著作目録― 245
崎山多美自筆年譜 262
あとがき 263
装本/石原一慶